消防 救助 降下時の懸垂点(アンカー)について 2
懸垂点にもちいることができるもの
・立木、岩石・電柱等・道路の付属物(標識柱、車両用防護柵)・
・施工アンカー・杭(ピケ)
立木
選定の目安
立木を懸垂点とする場合の目安等は、次の通りです。枯れ木は除外
地面から1mの高さにおける幹の直径は15cm以上(胸高直径)
立木の強度
立木は、垂直方向に押し下げる力には大きな抵抗力を持っているの
電柱
選定の目安
電柱を懸垂点とする場合は、地上高さ6.5m以上(全長8m以上
地上高さ6.5mの電柱を懸垂点に使う場合は、懸垂ロープの結着
電柱は、電線等による引っ張り荷重や風速40m毎秒の風圧荷重に
電柱本体の構造は、電力会社やNTT等がそれぞれの社内規格で決
長い電柱ほどひび割れ試験荷重大きいので、ひび割れしにくくなり
車両用防護柵(ガードレール)
選定の目安
崖縁、水路等に面する道路際に設置してあるガードレールならば、
懸垂ロープの結着位置はどこでもよい。
ガードレールは、国土交通省道路局長が定める基準に基づいて設置
路側用車両防護柵を懸垂点とする場合、降下隊員が急制動した場合
救助工作車等の出動車両
救助工作車の車両重量は、6から12トンで、懸垂点と十分な重量
車体の側面・前後にアンカー用金具を備えていることが多い。
杭(ピケ)
杭は、深く打ち込めば懸垂点として使うことができます。建築や土
懸垂点を作成するような現場は、滅多にないですがいざ必要となると耐荷重についていろいろ考える必要があることが分かってよかったです。
消防 救助 降下時の懸垂点(アンカー)について 1
参考書見ながらまとめてみました。
降下時の懸垂点(アンカー)について
要救助者が取り残されている位置が低所の場合、隊員はその位置は
選定のポイント
1、 第一は、現場付近の地物等から十分な強度をを有する地物等を選定
いずれの場合でも、懸垂ロープに加わる荷重の大きさがわかってい
2、 第二の要件は、懸垂ロープの決着点の高さです。「できれば」とい
懸垂点の必要強度
1、 懸垂降下の場合、懸垂点に一番大きな力が作用するときは、降下隊
懸垂点の選択基準
地物等を懸垂点に選択するときのまとめ
垂直方向、水平方向のいずれも5knを大幅に超える引っ張り力に
垂直方向、水平方向のいずれも5kn程度の引っ張り力に耐えるこ
垂直方向、水平方向のいずれも5knの引っ張り力に耐えるかどう
懸垂点の強度に不安が残る場合は、引っ張り力によって懸垂点が破
・懸垂点が懸垂ロープによって引っ張られる方向と反対の方向に予
消防車の構造まとめ
消防ポンプ車 構造まとめ
ポンプ動力取り出し装置 (PTO)
ポンプを運転する動力は、走行用エンジンからポンプPTOによっ
真空ポンプ消防ポンプに使われる渦巻きポンプは、ポンプ位置より
真空ポンプは、ポンプ内や吸管内の空気の吸入・排出して、真空状
自動吸水装置
この装置は、真空ポンプ駆動装置の動力伝達用電磁クラッチとエン
自動方向閉塞弁(逆流防止弁)
渦巻きポンプは、吸水するために真空ポンプを作動させて、ポンプ
止水弁、逆止弁
止水弁及び逆止弁は、ポンプと真空ポンプの間に設けられている。
逆止弁は、ポンプ圧力が下がったときに、真空ポンプからポンプへ
エゼクター
吸水量が片側の吸管だけでは不足する場合に、放水を停止すること
危険物施設の立ち入り検査について
危険物施設立ち入り検査
このあいだはじめて危険物施設の立ち入り検査にいったので、復習もかねてまとめてみました。
査察前の確認項目
区分
(給油取扱所・一般取扱所・地下タンク貯蔵所・屋外タンク貯
設置者
設置場所 設置許可日
最大指定数量 取り扱い危険物種別
消火設備
その他の消火設備
予防規定の有無
危険物保安監督者
定期点検の実施日
前回査察時の指導事項
危険物保安監督者の免状確認、危険物保安講習の受講日が3年以内
一般取扱所における注意事項
無許可貯蔵 取扱い
同一の場所において、無許可で指定数量以上の危険物を貯蔵し、ま
仮貯蔵・仮取り扱いの承認内容と相違していないか。
無許可変更
建築物が増改築されたり、機器、配管等の周囲に比較して新しい設
完成検査前使用
完成検査を受けないで施設を使用していないか。
譲渡引渡 製造所等の所有者が変わっていないか
廃止した製造所の届出をしているかどうか。
危険物保安統括管理者
選任を必要とする製造所等においては、これを選任し、届け出てい
業務は確実に実施されているか。
危険物施設保安員
選任を必要とする製造所等において、これを選任しているか。転勤
業務は確実に実施されているか。
危険物取扱者
危険物取り扱い者は、免状に記載された危険物以外の危険物を取り
危険物取り扱い者以外のものが、危険物取り扱い者の立会いを受け
保安講習を受講しているか。
予防規定
予防規定の内容が従業者の変更、施設の増設等により実態にそぐわ
保安教育、訓練が計画どおり行われているか。
予防規定を定める必要のある施設は、
指定数量10倍以上の製造所
指定数量150倍以上の屋内貯蔵所
指定数量200倍以上の屋外タンク貯蔵所
指定数量100倍以上の屋外タンク貯蔵所
給油取扱所 全て
移送取扱所 全て
指定数量10倍以上の一般取扱所
以下の危険物施設は除く
・鉱山保安法第19条第1項の規定による保安規定を定めている製
・火薬取締り法第28条第1項の規定による危害予防規定を定めて
・自家用給油取扱所のうち屋内給油取扱所以外のもの
・指定数量の倍数が30倍以下で、かつ、引火点が40度以上の第
三つ打ちロープ(救助用ナイロンロープ)について
消防の定番アイテムであるロープについてまとめてみました。
三つ打ちロープ
耐用年数5年
救助用ナイロンロープの構造
三つ打ち12mmナイロンロープは、原糸等を4回撚り合わせ後に
1回目:原糸(フィラメント)を2本撚り合わせる。
2回目:フィラメントを3本撚り合わせて、単糸(ヤーン)を作る
3回目:ヤーンを25本撚り合わせて、子縄(ストランド)を作る
4回目:ストランドを3本撚り合わせて、ロープができる。
Z撚り=左撚りのこと。JIS規格でも、Z撚りが原則である。
S撚り=右撚りのこと。
ロープの性質
太さ12mm 切断荷重36kN 伸度52パーセント 軟化度180度 溶点 220度
強度低下の要因
・ロープの使用により磨耗・変形して強度が低下する。
・結索による強度低下
新品ロープ36kN
もやい結び24.1kN(59パーセント)
まき結び 25.0kN(69パーセント)
使用中のロープ27kN
もやい結び17.6kN(63パーセント)
まき結び 19.6kN(71パーセント)
・キンク(よじれ)
ロープがねじれたり、撚りがもどると強度が低下する。ロープを展
・せん断
ロープに荷重をかけたままコンクリート等の角でこするとナイフで
・すれ傷
ロープは、カラビナ等との摩擦によってすれ傷が生じる。すれ傷に
ロープ同士がこすれあうと痛みが激しいので注意する。
・吸水
ロープが雨水等でぬれると強度が約15パーセント低下する。乾燥
・紫外線
ロープを長期間、日光に晒すと、硬くなるとともに強度が低下する
・異物混入
砂等がロープに付着し、荷重をかけたときにロープ内に食い込み、
・繰り返し疲労
荷重をかけたり、除いたりを繰り返すと、永久歪みが生じ、強度が
ロープの安全率
人名に影響する場合 10以上
人名に関係ない場合 6以上
安全率の計算方法
結索部の強度÷(体重+単価kN換算)
ロープをダブルで使用した場合、強度は2倍にはならない。1.7
消防車の放水開始までの過程について
ポンプ車水利部署 要領
本部によっていろいろやり方はあると思いますが、とりあえず自分
地下式消火栓部署 要領
1ポンプ車を安全な位置に停車させ、サイドブレーキを確実かける
ハザードランプ点灯、エアコンカット、外部無線切り替え、PTO
2歯止め設定
3スタンドパイプと消火栓ハンドルを携行して、消火栓の蓋をあけ
4消火栓の金具の変形などの有無を確認。オープンシャットのある
5スタンドパイプをとりつける。
6消火栓ハンドルを設定し、ゆっくりバルブを開放する。水のにご
7吸口を開放し、吸かんを伸ばす。バルブを一度閉鎖してからスタ
8バルブを全開放し、半回転戻す
9放口を開放する前に連成計を確認し、消火栓からの水圧を確認す
10放水開始の合図を待って放水開始
地上式消火栓部署 要領
1ポンプ車を安全な位置に停車させ、サイドブレーキを確実かける
ハザードランプ点灯、エアコンカット、外部無線切り替え、PTO
2歯止め設定
3消火栓ハンドルを携行して、消火栓の放口キャップをあける。
4消火栓の金具の変形などの有無を確認。
5消火栓ハンドルを設定し、ゆっくりバルブを開放する。水のにご
6吸口を開放し、吸かんを伸ばす。バルブを一度閉鎖してからスタ
7バルブを全開放し、半回転戻す
8放口を開放する前に連成計を確認し、消火栓からの水圧を確認す
9放水開始の合図を待って放水開始
自然水利部署要領
1ポンプ車を安全な位置に停車させ、サイドブレーキを確実かける
ハザードランプ点灯、エアコンカット、外部無線切り替え、PTO
2歯止め設定
3水利を確認し、必要に応じて工法等を実施する。
4吸口を開いて、吸かんを伸ばし、控え綱をほどく
5吸かんを水利に投入する
6確実に水利に吸かんをつける。川底が泥などであればかます設定
7真空ポンプを作動させる。吸かんが浮いたりしていないかしっか
8連成計と吸かんの重さを確認しながら揚水完了を確認する。
9放水開始の合図を待って放水開始。
ポンプ取り扱いの注意事項
・硬い地盤に停車する。
・吸水高さは、7,5m~8mが限界である。
・吸管のストレーナーは、水面下30cm、水底上15cm程度離
・流れの浅い河川を利用する場合は川底を十分に掘って水溜りをつ
流れの急な河川では、川上側になるように吸管のストレーナー部を
スタティックロープについて
都市型救助 資機材
消防だとロープはマストアイテムですよね。
今回は都市型救助で主に使うスタティックロープについてざっくりまとめていきます。
スタティックロープ
ロープ太さ 11mm
破断強度 28kN
編みロープのうち、伸び率の小さいものがスタティックロープと呼
伸び率の小さい特性をいかし、救助者や要救助者の吊り下げ・引き
ロープの構造
ナイロンを撚って束ねたコアとナイロンを編んだ外被(シース)の
※EN規格とはEU(ヨ―ロッパ連合)地域における製品の安全を
EN基準の審査基準なんて署内で覚えてる人なんかいないかもしれ
タイプA EN規格審査基準
・ロープの芯と外被の素材の融点が195度以上
・10キロの静荷重をかけたときのロープの直径が8.5~16m
・ロープの柔軟性を示し、結び目の内径がロープの1.2倍以下
結び目の内径とはロープにオーバーハンドノットを結び、10キロ
・ロープの芯と外被のずれを計測。片方の末端は芯と外被を熱処理
・50キログラム荷重時と150キログラム荷重時のロープの長さ
・ロープの外皮率 ロープに占める外被の質量の割合を示す。
(直径11mmの場合の計算方法)
11×11÷(4×11-4)×100パーセント
・衝撃荷重
ロープにより墜落が止められたときに、人体、コネクター、支点に
・耐墜落回数
ロープが重りの墜落に耐える回数を表す。タイプAのロープには1
・破断強度
ロープの両端を、結び目を作らずに固定したときと、エイトノット
EN規格についてまとめると長くなってしました。
この記事はとりあえずこのへんにしときます。