消防士のメモ

消防職員8年目のこぜタローと申します。消防職員として必要な知識・技術・経験など日々学んだことを復習するために覚えたいことを書き込んでいきます。目標は1年間上司に叱責されないことです。

訓練まとめ   ホース延長訓練要領 ①

新年度に小隊が編成されてから行われる定番の訓練ではないでしょうか。

以下にまとめてみました。

1、      ホース延長の意義
ホース延長は、隊長の下命に基づき、火災現場の状況にもっとも適した合理的な方法により迅速に行う。
ホース延長経路は、筒先配備位置まで最短時間で到達でき、安全確実な順路を通る。また、可能な範囲で端に寄せ、つまづき等の二次的災害に配意する。
延焼危険のない建物内の通路は原則として延長しない。また、一般に通路となっていない私有地内の通過は原則として延長しない。また、一般に通路となっていない私有地の通過は必要最小限とする

ホース延長の方法等
ホースの延長方法には大別すると積載したホースカーを使用する方法、ホースを背負ったり手で持って搬送する手びろめによる方法等がある。

ホースカーによる延長
手びろめによる延長
分岐金具使用による延長
ホース吊り下げ延長
ホース吊り上げ延長
積載はしごによる延長
連結送水管活用による延長
はしご車等使用による延長
隣接建物利用による延長

ホースの取り扱い
車両等への積載は、ホースを円滑に延長できるように準備しておく
ひきづったり車両に踏ませないようにする。
火の粉や輻射熱に注意する
急激な送水・加圧およびノズルのシャット等は実施しない。
高所等へ延長するばあいは、結合部に荷重がかからないよう結合部を建物内に引き込むか、結合部の地上部分をロープ等で支持する。
ホースの結合は、結合パッキンを確認して確実に行い、漏水を防止する。

ホース延長時の注意事項
ポンプ車の放口への結合は、火点のみえる側の放口を基本とし、放口側に余裕ホース2~3mとる
道路・建物の屈折部は大曲に延長する。
極端なよじれや蛇行がないようにし、送水時におけるホースの跳ね上がりによる受傷事故を防止する
新幹道路の横断は、可能な限り避ける。横断するばあいは、道路に対して直角に延長し、交通量の多い道路は、歩道を延長する。
有刺鉄線または柵等を越える場合は、ホースを損傷させないように注意する。(板・布等を当て、ホースの破断を防止する。)
火点建物からの落下物や熱によるホース損傷を予想し、可能なかぎり軒下・窓下等を避けて延長する。
他隊の活動を考慮して平面的・立体的に包囲して延長する。
高層建物上階への延長は、屋外吊り下げ・屋内手びろめのどちらによるか判断する。
送水時におけるホース1本の重量
ホース破談等した場合、自己隊の車両位置が遠いときは、交換ホースを近くの隊からかりる。