消防士のメモ

消防職員8年目のこぜタローと申します。消防職員として必要な知識・技術・経験など日々学んだことを復習するために覚えたいことを書き込んでいきます。目標は1年間上司に叱責されないことです。

消防車の構造まとめ

消防ポンプ車 構造まとめ

ポンプ動力取り出し装置 (PTO
ポンプを運転する動力は、走行用エンジンからポンプPTOによってとりだされる。ポンプPTOによって取り出された動力は、プロペラシャフトとユニバーサルジョイントを介してポンプへ伝達される。

真空ポンプ消防ポンプに使われる渦巻きポンプは、ポンプ位置よりも低所から吸水する場合、まず、ポンプ内や吸管部に水を満たした状態にしないと吸水ができないので、呼水装置として真空ポンプが取りつけられている。
真空ポンプは、ポンプ内や吸管内の空気の吸入・排出して、真空状態を作ることによりポンプ内を揚水するものである。

自動吸水装置
この装置は、真空ポンプ駆動装置の動力伝達用電磁クラッチとエンジンスロットル駆動用の電磁シリンダーの組み合わせにより、コントロールパネルの作動ボタンを押すだけで自動的に揚水を開始し、揚水が完了すると自動的に真空ポンプを止め、同時にエンジンスロットルをアイドリング状態に戻す装置である。

自動方向閉塞弁(逆流防止弁)
渦巻きポンプは、吸水するために真空ポンプを作動させて、ポンプ内を真空にすることにより吸水するが、このとき放口を閉止しなければ放口を閉止しなければ放口より空気が侵入し、真空作成ができない。このため、吸水の都度放口を閉じる必要がある。自動放口閉塞弁は、真空作成時、弁の自重により放口を閉止し、ポンプ内に水が入ってくると、その水圧で弁の自重に打ち勝って弁を押し開くものである。また、放口側よりポンプに向かって水が逆流しようとするときは、自重及び弁の上下の圧力差によって直ちに閉ざされる。

止水弁、逆止弁
止水弁及び逆止弁は、ポンプと真空ポンプの間に設けられている。止水弁は、揚水された水が真空ポンプに流入するのを防ぐためのもので、通常ダイヤフラムによってポンプから真空ポンプへの通路を閉じているが、真空ポンプが作動するとダイヤフラムがさがり通路が開いて空気を排出し、揚水してポンプに水が充満するとその圧力でダイヤフラムがあがり通路が閉じる構造になっている。
逆止弁は、ポンプ圧力が下がったときに、真空ポンプからポンプへ空気が逆流して落水するのを防ぐためのものであって、通常、弁の自重で通路を閉じていて、真空作成時に圧力差で弁が開く構造になっている。
エゼクター
吸水量が片側の吸管だけでは不足する場合に、放水を停止することなく他方の吸管からも吸水できるようにするためのもので、並列吸水しようとして2本目の吸水コックを急に開けると落水するので、細いバイパスから徐々に2本目の吸かんないの空気をポンプ側に吸入して揚水するためのものである。

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