消防士のメモ

消防職員8年目のこぜタローと申します。消防職員として必要な知識・技術・経験など日々学んだことを復習するために覚えたいことを書き込んでいきます。目標は1年間上司に叱責されないことです。

消防車の放水開始までの過程について

ポンプ車水利部署 要領
本部によっていろいろやり方はあると思いますが、とりあえず自分のやり方を書いていきたいと思います。改善点があればアドバイスとかもいただきたいです。

地下式消火栓部署 要領
1ポンプ車を安全な位置に停車させ、サイドブレーキを確実かける
ハザードランプ点灯、エアコンカット、外部無線切り替え、PTOスイッチ、E-モニタープッシュ
2歯止め設定
3スタンドパイプと消火栓ハンドルを携行して、消火栓の蓋をあける。
4消火栓の金具の変形などの有無を確認。オープンシャットのある消火栓はオープンにしておく。
5スタンドパイプをとりつける。
6消火栓ハンドルを設定し、ゆっくりバルブを開放する。水のにごりがなくなるまで汚水処理を実施。
7吸口を開放し、吸かんを伸ばす。バルブを一度閉鎖してからスタンドパイプに結合。
8バルブを全開放し、半回転戻す
9放口を開放する前に連成計を確認し、消火栓からの水圧を確認する。
10放水開始の合図を待って放水開始

地上式消火栓部署 要領
1ポンプ車を安全な位置に停車させ、サイドブレーキを確実かける
ハザードランプ点灯、エアコンカット、外部無線切り替え、PTOスイッチ、E-モニタープッシュ
2歯止め設定
3消火栓ハンドルを携行して、消火栓の放口キャップをあける。
4消火栓の金具の変形などの有無を確認。
5消火栓ハンドルを設定し、ゆっくりバルブを開放する。水のにごりがなくなるまで汚水処理を実施。
6吸口を開放し、吸かんを伸ばす。バルブを一度閉鎖してからスタンドパイプに結合。
7バルブを全開放し、半回転戻す
8放口を開放する前に連成計を確認し、消火栓からの水圧を確認する。
9放水開始の合図を待って放水開始

自然水利部署要領
1ポンプ車を安全な位置に停車させ、サイドブレーキを確実かける
ハザードランプ点灯、エアコンカット、外部無線切り替え、PTOスイッチ、E-モニタープッシュ
2歯止め設定
3水利を確認し、必要に応じて工法等を実施する。
4吸口を開いて、吸かんを伸ばし、控え綱をほどく
5吸かんを水利に投入する
6確実に水利に吸かんをつける。川底が泥などであればかます設定。水深が浅ければクイックキャッチャーを使用する。吸水量が減ることも頭にいれておく。
7真空ポンプを作動させる。吸かんが浮いたりしていないかしっかり確認する。
8連成計と吸かんの重さを確認しながら揚水完了を確認する。
9放水開始の合図を待って放水開始。

ポンプ取り扱いの注意事項
・硬い地盤に停車する。
・吸水高さは、7,5m~8mが限界である。
・吸管のストレーナーは、水面下30cm、水底上15cm程度離して投入するのが理想
・流れの浅い河川を利用する場合は川底を十分に掘って水溜りをつくる。
流れの急な河川では、川上側になるように吸管のストレーナー部を投入して、控え綱でしっかりと固定する。