訓練まとめ 空気呼吸器取り扱い訓練
ホース延長訓練に次いで定番なのは、空気呼吸器の取り扱い訓練ではないでしょうか。
火災現場で面体の気密などしっかりと保てていなければ命に関わるのでしっかとおさえておきたい技術ですね。
以下にまとめてみました。
空気呼吸器取り訓練
事前準備
空気呼吸器を着装する際に、活動服と防火衣上下を着装した状態で
本体
空気呼吸器は、火災現場等において各隊員の呼吸を確保するための
面体
空気呼吸器の面体は、原則として個人配置されている自分のものを
面体の着装訓練は、手袋を着装した状態で実施する。しめひもは、
ひげ、もみあげ、頭髪等が長いと面体を着装したときに漏気を生ず
各バンドの取り扱い
肩バンド・胸バンドおよび腰バンド等の空気呼吸器に付隋している
また、ボンベ締め付け具合バンドについても訓練実施前に必ず締め
基本訓練
取り扱い訓練
各バンドの確実な締め付け要領・そく止弁等のバルブ操作要領・面
※この基本訓練実施時においては、確実な空気呼吸器および面体着
実施要領
訓練実施者は、防火衣を着装し各自の前に空気呼吸器をそろえる。
折ひざの状態から圧力を確認し、空気呼吸器を着装する。
手袋を着装後、面体を着装し、気密・陽圧状態を確認する。
指揮者は、実施者の着装状況を確認するとともに、面体からに漏気
面体を離脱する。
呼吸器を離脱し、各自の前へ戻す
使用時間把握訓練
各隊員の平常時および運動時による1分間の呼吸量は個人差があり
また、さまざまな活動環境による精神負荷によっても呼吸量が増減
実施要領
4.7リットル空気ボンベ、充填圧力25MPA以上のボンベを使
消防職員初心者の指導について
私自身が指導するためというよりも指導する側の気持ちをしれば、怒られる回数を少なくできるのではないかと思い、まとめてみました。
消防職員初心者の指導
初心者の犯しやすいミス
現場の経験や訓練が不足しているため、見落としや聞き誤りが多い
自分で判断して、誤った行動をしてしまう。
行動にいつも余裕がなく、一つのことに注意が集中しやすい傾向に
いわれたことしかできず、応用が利かない
指示を受けて慌てて行動しがちである。
はいと返事はいいが、よくわからなくても行動してしまう。
いわれたこと以外の状況になると、迷い、タイミングを失する。
いわれたことと違うと、行動できなくなる。また、指示がないとそ
受傷事故や機器損傷の状態になってから気づくことが多い。
事故が起きてからの報告となる。ことの重大さがわからない。
初心者の対応
所属に配置された直後の修了配置者は、災害現場などのシナリオの
重要なポイント
基本に忠実な迅速かつ的確な行動の訓練を繰り返し練習する
反復訓練の重要性を認識する。
責任ある任務付与は慎重にする。
簡単に災害現場で筒先等の担当者にしない。訓練等で十分な経験を
一呼吸後の行動を実行させる。
現場で落ち着くことの大切さを認識する。
指さし呼称の励行
一呼吸効果と確実な判断・動作のために実施させる。
注意のもつ意味
注意とはどういうことですか?と聞かれたときに、すぐに答えるこ
なににどうするという具体的な指示や注意でないと、隊員にとって
注意の法則性
注意を集中すればほかには注意が及ばない
一つのことに注意が及ぶと、近いほかのものがみえなくなる。
強い注意の集中は長く続かない。
活動の初期に注意したから大丈夫だ、ということは言い難い。
深夜、早朝、疲労などにより脳の活動がさがれば、注意力も低下す
長時間の活動や、残火処理の活動
いみのあるものだけが注意の対象になる。
関心のないものは無視される。
あらゆる消防活動に注意が大切なのは当然である。
注意の強い集中は3分程度が限度と言われ、これを過ぎると、繰り
訓練指導者は、この注意のもつ重要性を認識し、隊員のとぎれが起
ホース延長訓練 ②
ホース延長訓練についてまとめていたら長くなってしまったので、二つに分けました。
注意事項
ホース積載
実災害におけるホース延長は、ホースの積載方法、
余裕ホース
消防活動では、火災状況の変化に応じ、
したがって、ホース延長に際しては、
ホース増加
余裕ホースを延長しても長さが不足するような筒先の移動をするば
ホースから漏水したときの処置
ホース内には高い圧力のかかった水が流れるので、漏水した場合、
この場合、小さな漏水であれば漏水防止バンドをしようする。
大きな漏水であれば、速やかにホースを交換して、
予備送水
ホース延長完了直後から注水が開始できるように、
安全管理
つまづき、転倒、指の挟まれとうに注意する。
火災に気をとられ、ほかのホース延長等によるつまづき・
ホースの吊り上げじには、
塀をこえるときは無理な飛び降りをしない。
事前準備
ホース延長訓練については、
各車両のサイドボックス等の通常積載位置からの延長訓練を実施す
各隊員は、訓練実施前にホース延長に関する資料を参照し、
訓練まとめ ホース延長訓練要領 ①
新年度に小隊が編成されてから行われる定番の訓練ではないでしょうか。
以下にまとめてみました。
1、 ホース延長の意義
ホース延長は、隊長の下命に基づき、火災現場の状況にもっとも適
ホース延長経路は、筒先配備位置まで最短時間で到達でき、安全確
延焼危険のない建物内の通路は原則として延長しない。また、一般
ホース延長の方法等
ホースの延長方法には大別すると積載したホースカーを使用する方
ホースカーによる延長
手びろめによる延長
分岐金具使用による延長
ホース吊り下げ延長
ホース吊り上げ延長
積載はしごによる延長
連結送水管活用による延長
はしご車等使用による延長
隣接建物利用による延長
ホースの取り扱い
車両等への積載は、ホースを円滑に延長できるように準備しておく
ひきづったり車両に踏ませないようにする。
火の粉や輻射熱に注意する
急激な送水・加圧およびノズルのシャット等は実施しない。
高所等へ延長するばあいは、結合部に荷重がかからないよう結合部
ホースの結合は、結合パッキンを確認して確実に行い、漏水を防止
ホース延長時の注意事項
ポンプ車の放口への結合は、火点のみえる側の放口を基本とし、放
道路・建物の屈折部は大曲に延長する。
極端なよじれや蛇行がないようにし、送水時におけるホースの跳ね
新幹道路の横断は、可能な限り避ける。横断するばあいは、道路に
有刺鉄線または柵等を越える場合は、ホースを損傷させないように
火点建物からの落下物や熱によるホース損傷を予想し、可能なかぎ
他隊の活動を考慮して平面的・立体的に包囲して延長する。
高層建物上階への延長は、屋外吊り下げ・屋内手びろめのどちらに
送水時におけるホース1本の重量
ホース破談等した場合、自己隊の車両位置が遠いときは、交換ホー
救助活動時の応急処置と救急隊との連携
救助隊になって日常の業務で救助訓練をしていても、救急隊との連携を訓練で実施することは滅多にないので、本に書いてることをまとめてみました。
救助活動時の応急処置と救急隊との連携
1、 活動時全般における留意事項
1 要救助者の心理状態に配慮した言動や対応をとる
2 救出時における要救助者の移動・動揺は最小限にとどめ、症状の悪化防止、苦痛の軽減につとめる。
3元気付けや励まし等の言葉をかけ、要救助者を安心させ、落ち着かせるとともに、意識状態等の容態の変化に留意しながら、継続して観察する。
4活動による受傷が危惧される場合には、毛布等による保護を行う。
5要救助者には出血状況、事故の凄惨さなどを見ることによる精神的動揺をふせぐため目隠し等を行うほか、応急処置を行う場合には事前に説明をする。
6負傷部位や顔面を汚れた手袋等で触れないようにする。また、隊員自身も感染防止に留意する。
7要救助者を一般人やマスコミ等にさらすことのないよう配意する。
現場把握
救助現場では傷病者に接触する前に、必ず現場の把握を行うものとする。
1、 感染予防の確認
2、 消防隊用感染防止衣、感染防止手袋、感染防止用ゴーグル、N95マスク装着
3、 安全確保
ア車両停止位置の安全確保 イ火災、有毒ガスの危険性を排除 ウ事故車両のエンジン停止、動力機器等の電源停止 エ低所等ではガス検知器で酸素濃度等確認 オ犯罪の危険性がある場合は警察官の要請
4、 傷病者数の確認
5、 応援要請の必要性
ア 救急隊 原則として倒れている人数、閉じ込められている人数分の救急隊増強要請をし、初期評価後必要部隊数に必要部隊数に切り替え
イ 救助隊 救出困難、低酸素場所等、救助するのに資機材を要する場合
ウ 消防隊 火災、有毒ガス等、二次災害の危険性がある場合
エ 医師 救出に長時間を要する場合で、現場にて医師の処置が必要な場合
6、 必要資機材の確認
感染防止用具、脊柱固定具、その他応急処置に必要な資機材。
7、 受傷形態確認
ア 車両破損状況確認 ハンドル変形、フロントガラス、ボンネット等の確認
イ シートベルト装着、エアーバック作動確認
ウ 事故に関連する周辺環境の状況確認。
救助現場における救急隊との連携活動
救助現場における救急隊との情報の共有
救助隊と救急隊のうちどちらが先着するにせよ、先着の部隊は後着の部隊に対して入手した情報を遅滞なく送り、後着の部隊は、その情報をもとに自隊の資器材準備、活動方針の決定を迅速に行うことが可能となり、結果として活動全体がスムーズに進むことになる。よって、救急隊より早く先着した場合は、要救助者の傷病状態や救助方法、救出所要時間等を後着の救急隊へ無線等により情報提供し、この逆の場合は、先着の救急隊からこれらの情報提供をうける。
予防技術検定 危険物 ②
屋内貯蔵所において、
危険物保安監督者を選任、解任した場合、
屋外貯蔵所で貯蔵できる危険物は限定されている。
第2類の危険物の硫黄、硫黄のみを含有するもの
引火点が0°以上の引火性固体
第4類の危険物のうち引火点が0°以上の第一石油類
アルコール類
第2から第四石油類
硝酸グアニンは、危険物に該当するのか試験を実施する。
灯油及び軽油の発火点は220°
軽油、灯油の燃焼範囲は1から6パーセント
灯油の引火点40度
軽油の引火点45度
灯油・軽油の蒸気比重は空気より重い
灯油の比重は1より小さく水に溶けない。
保安検査は市町村等が実施する
移動タンク貯蔵所は、
黄リンは第3類の危険物。空気に触れないよう水中で貯蔵する
二硫化炭素は第四類の危険物(特殊引火物)比重が水より大きく、
ナトリウムは、第3類の危険物。
アセトアルデヒドは、第四類の危険物(特殊引火物)で、
水素化ナトリウムは、第3類の危険物。
過酸化水素は、第6類の危険物。日光の直射を避けるほか、
過酸化ベンゾイルは、第5類の危険物。
製造所等(移送取扱所を除く)
設置許可申請
設置許可
着工
完成
完成検査申請
完成検査
完成検査済証交付
使用開始
第一類の危険物は、第5類の危険物と同時貯蔵できる
第四類の危険物を運搬する容器の注意事項は火器厳禁と表示する。
危険物を品名又は指定数量を異にする2以上の危険物を同一の場所
それぞれの指定数量で除し、
各類ごとの消火方法
第一類
大量の水による冷却消火又は乾燥砂等による消火
第2類
水系の消火薬剤による冷却消火又は乾燥砂によるちっそく消火
第3類
乾燥砂によるちっそく消火
第4類
泡消火薬剤によるちっそく消火(
第5類
大量のみずによる冷却消火又は泡消火設備による消火
第6類
水または泡消火薬剤による消火
予防技術検定 危険物 対策
第一類危険物 (酸化性固体)
性質
第一類の危険物は、無期の不燃性固体であり、化合物中に酸素に含
加熱、衝撃、摩擦等によりエネルギーが与えられると分解し、酸素
可燃物等と接触し、または混合された状態では混触発火、爆発の可
燃焼試験及び落球式打撃感度試験により危険性を判断する。※粉粒
火災予防対策
貯蔵、取扱い、運搬にあたっては、加熱、衝撃、摩擦等を避け、分
可燃物等酸化されやすい物品と隔離し、火災危険のある場所から離
第二類危険物 (可燃性固体)
性質
第二類の危険物は比較的に低温で着火しやすい可燃性固体であり、
鉄粉、金属粉、マグネシウムについては、水または酸と反応して可
引火性固体は常温(40度以下)で引火危険性を有する固体であり
火災予防対策
貯蔵、取扱い、運搬にあたっての予防対策としては、炎、火花、高
消火方法
消火方法としては、赤リン、硫黄は水系の消火剤による冷却消火が
第3類危険物の概要 (禁水性自然発火性物質)
第3類の危険物は固体または液体であって空気中において自然発火
黄リンのように自然発火性のみを有するもの、あるいはリチウムの
第3類の危険物にはカリウム、アルキルアルミニウムのように科学
ナトリウムのような禁水性の物質には、発火温度は常温より高くて
危険物の判断は自然発火性試験及び水との反応性試験による
火災予防対策
貯蔵、取扱い、運搬にあたっては、自然発火性物質は火源との接近
消火方法
消火方法としては第3類危険物の消火は非常に困難であり、大量の