消防士のメモ

消防職員8年目のこぜタローと申します。消防職員として必要な知識・技術・経験など日々学んだことを復習するために覚えたいことを書き込んでいきます。目標は1年間上司に叱責されないことです。

カラビナの諸元・性能 まとめ

救助資機材の諸元・性能をどうしても覚えきれなくて、聞かれたときいっつも

しどろもどろになるのでひたすらまとめていきたいと思います。

 

1st カラビナ系 

訓練してると大体耐荷重言ってみろ系の質問っありますよね。。

消防学校のときカラビナの耐荷重を答えれなくて腕立て100回くらいました。

 

・O型安全環付き鉄カラビナ

 メーカー許容荷重 縦方向 1,3kN(130キログラム) 横方向 保証なし

 破断荷重         16kN(1600キログラム)

 業者によって多少の差異はあります。

 

カラビナは横の荷重に劇的に弱いです。なんかの本に4kN未満で破断と書いてました。

 

・O型安全環付きステンレスカラビナ

 メーカー許容荷重 縦方向 1,35kN(135キログラム) 横方向 保証なし

 破断荷重         1,7kN (1700キログラム)

 業者によって多少の差異はあります。

 

カラビナとステンレスカラビナの特徴もよく聞かれますよね。

べストアンサーは、

・ステンレスカラビナは破断するとき一気に割れる。

・鉄カラビナは破断するとき変形してから壊れる。

そのため、渡過のラインなどの両端はテンションが大きくかかるので、鉄カラビナを使います。みたいな答えかたが無難ではないでしょうか。

 

・D型安全環付き鉄カラビナ

 メーカー許容荷重 縦方向 1,75kN(175キログラム) 横方向 保証なし

 破断荷重         21kN (2100キログラム)

 業者によって多少の差異はあります。

 

・D型安全環付きステンレスカラビナ

 メーカー許容荷重 縦方向 2,35kN(235キログラム) 横方向 保証なし

 破断荷重         33kN (3300キログラム)

 業者によって多少の差異はあります。

 

D型カラビナの場合、O型カラビナと比較して力が加わる点からピンまでの距離が長いため、O型と比べて強度が高い。

 

カラビナ使用上の注意

カラビナは、縦に使う。

・使用時は、確実に安全環をしめる。しめなければ15kNの力で破断する。

・変型したものは使用しない

カラビナはロープとの摩擦により、高温になり火傷する。

 

カラビナを2枚重ねて使用するメリット

カラビナが使用中に回転し、横に荷重がかかったときのリスクヘッジ

 

・安全環がどちらか片方ゆるんでも対応できる。カラビナは、安全環が重ならないよう      に180度回転させておく。

 

カラビナが横方向になる恐れがなく強度的に1枚で十分な場合は、重ねる必要はない。

 

とりあえず、このあたりを抑えておけば訓練でいけるはず。